ツチダのエンピツ

ペンは剣より強いので

幸せと交換できるポイントカード

時々、ゴミ拾いをしています。

範囲は、走る時や通勤に使う道。距離にして1kmぐらい。

時間は早朝と決めています。

人通りが多いと見られるのが恥ずかしいし、ゴミばかり見ていると近づいてくる自転車に気付かない可能性があり危ない。

頻繁にはやりません。

毎日やるなどして目立つと「お嬢さん、いつもゴミ拾いをして偉いわね。うちの息子の嫁に来て欲しいわ」なとどいう展開になると困るからです。

ゴミ拾いをしている偉いお嬢さんという肩書きを持ってお嫁にいくなんて期待値が高すぎるじゃないですか。

リアルの知人にはゴミ拾いをしていることは誰にも言っていませんので、みなさんもくれぐれも内密にお願いします。インターネットだけの秘密です。

 

なぜゴミ拾いを始めたかというと、通勤時に落ちているゴミが目に留まったことが発端でした。

 

一日目:ゴミが落ちてるなあ。

二日目:今日も落ちてるなあ。

三日目:まだ落ちてるなあ。

四日目:わたしが拾えばよくない?

 

というわけで、早起きして走りに出た時に軍手とゴミ袋をポケットに忍ばせて、ほどよいところで走るのを切り上げゴミ拾いをするようになったのです。

 

ポイ捨てしちゃダメだよ!なんてことは言いません。

わたしのゴミ拾いの楽しみが減るから。

というか、ゴミがまったく落ちていない道にはポイ捨てするのは躊躇するわけで、ポイ捨てされたくなかったら道を綺麗に保てばよいのです。

ゴミを捨てても平気なように見える環境だからゴミを捨てるのです。割れ窓理論です。

中にはどこにでも捨てる人もいるでしょうけど。

 

わたしにはポイ捨てする人の気持ちはわからない。ポイ捨てする人にもわたしの気持ちはわからないでしょう。

ポイ捨てしない人でも「何でこの人ゴミ拾いなんてしているんだ」って思うでしょう。

わたしにもよくわからない。何でゴミ拾ってるんでしょう、わたし。

 

ゴミ袋がいっぱいになると達成感が得られます。

自分のような普段は役に立たない誰からも必要とされない人間でも誰にも頼まれていないのに社会の役に立っているんだという充実感も得られます。

誰に頼まれてもいないのにひっそりとゴミ拾いしているわたしかっこいい!って思えます。

ひっそりしてないけど。

毎回Twitterに書くけど。

 

毎日お部屋を掃除するようになってから、道端でも職場でもゴミが落ちていることに敏感になりました。

日々過ごす場所を片づけて美しく保つと、他のところも美しく保とうという意識が働くようです。

ゴミ拾いは、始めてみると意外と面白くて、一つ一つ拾い集めていると次はどこにあるかな?あ、あった!とゴミを見つけるのが快感になってきます。

RPGで宝箱を見つけた時のようなわくわくがあります。

ゴミですけど。

 

これからもわたしは、早朝の気が向いた時にひっそりと、宝箱を探す冒険の旅に出ます。

ゴミですけど。

 

手にするものはゴミだけど、心にはキラキラしたものが蓄積されていくはずです。

目には見えないポイントカード。

ポイントが溜まると幸せと交換できます。