ツチダのエンピツ

ペンは剣より強いので

婚活始めました

9月の連休にギックリ腰を患い数日間寝たきりになりました。

その時に「結婚したい」という気持ちが芽生えました。

配偶者に看病をしてもらいたいとか、食べ物を買ってきてほしいとかそういうことではないのです。

誰とも話さないことが寂しかった。

他の人間の気配がない部屋が寂しかった。

人間は一人では生きていけないのだ。

 

よし、結婚しよう。

 

結婚しようと決めたところで、恋人のいないわたしはお相手探しから始めなくてはならない。

さて、どこで出会いましょう。

 

(1)職場

(2)かつての同級生

(3)毎朝電車で一緒になる人

(4)習い事

(5)友達の紹介

(6)合コン

(7)街コン

(8)婚活パーティー

 

(1)~(4)は、生活圏内での出会いになりますね。

 

わたしが就活を始めた短大生の頃、学校で開かれた就活セミナーの講師が言いました。

「会社から家までの経路の半径500m以内で出会った相手と結婚する人が9割です。なので、就職先は真剣に選びましょう」

教室内は騒然となりました。

出会いがない場合、行動範囲を広げるのはいいことだと思いますし、社会人を十年以上やってきた結果、自分の行動範囲から大きく外れた人とはなかなか出会わないので、早期に結婚を考えている方は理想とする結婚相手がいそうな企業に就職するのは賢い選択です。

心理学では「単純接触効果」という言葉があります。何度も会うことにより好意、親密度が増すとのこと。

職場であれば毎日顔を合わせます。仕事で助けてもらったりちょっとした気遣いで発展することもありますし、何より人柄がよくわかります。つきあっていることを周りが知っていれば、お年頃になった時に「そろそろ結婚しないの?」などと圧力をかけられ結婚を考えやすいかもしれません。別れてしまったら気まずいですけど。

 

わたしの職場は、わたしと同年代のお子さんをお持ちの既婚者しかおりませんので、職場での出会いはありません。

職場の方に紹介してもらうという手もありますが、紹介されて気に入らなかった場合、わたしの性格上お断りするのに気兼ねするのが想像できます。

(同様の理由で友達の紹介も避けたい)

かつての同級生もあれやこれやの事情で選択肢に入れたくない。

 

わたしの友人の知人は、毎朝、電車で一緒になる人と結婚したそうですが、

わたしは毎朝同じ電車に乗らないし、毎日交通経路を変えて通勤をするという日々を過ごしているので、無理そうです。

 

では、習い事に出会いを求めるのはどうでしょう。

お相手に求める条件をあげ、そのような男性がいる場所に行けばよいのです。

いくつかあげてみた結果、心身ともに健康な人がいいからジムにでも通おうかなという結論に至りました。

 

しかし待てよ。

ジムに行き、よいお年頃の男性がいたとして、お近づきになれますか?

そもそも、よいお年頃の男性が独身かつ恋人がいない保証がどこにありますか?

恋人になれたとして、結婚したくない主義だったら?

 

むかし、習い事をしていたことがあったけれど、わたしは仕事が終わるのが早いから仕事帰りに行くと、同じクラスの人は学生ばかりだった。社会人と同じクラスになったことはあったけど、一番素敵な人にはやはり彼女がいるのだった。

 

考えれば考えるほど効率が悪い。

結婚までにわたしに残された時間はそれほどない。

いつまでに結婚したいかをじっくり考えたら、あと一年以内に結婚すると決めたからです。

まわりくどいことをしていては時間の無駄だ。

 

合コンも街コンも婚活パーティーも行ったことがあるけれど、どれもわたしには向いていないし、こちらも同様に効率が悪い。

 

わたしの学生時代に親しくしていた友人3名は、30歳を過ぎてからせっせと合コンを開催していた。

誰かの伝手で合コンを開き、相手がいまいちでも連絡先を交換し、次にその人の友達と合コンを開催し、その次は更にその友達と芋づる式に広げていた。

そのうちの1名は、合コンで知り合った方と結婚しました。

合コンから結婚ってあるのね。最近は合コンって言わないで飲み会って言うみたいです。

飲み会って言うと、恋人欲しくて出会いを求めてるわけじゃないですよって聞こえますけど、下心を隠そうとしている分、逆にいやらしいですね。

他2名も別の出会いで結婚しました。

ありがちですが、学生の頃から「この中で結婚が一番早いのはツルギじゃない?」と言われながら油断しているうちに一番遅くなりました。恋人がいる、恋人ができるということと結婚する、結婚できるということはイコールではなかった。

社会人になって身近に出会いがなくても出会う努力をしている人たちは、出会えるんですね。

出会い、つきあい、結婚できるんです。

出会い、つきあい、結婚したい!

さあ、みなさんご一緒に。出会い、つきあい、結婚したい!

 

街コンは、全体的に年齢層が若く、結婚目的というよりはもっと軽い「彼氏欲しいな」「彼女欲しいな」という雰囲気ですね。

かつては2名一組ではないと参加できないものがほとんどでしたが、近頃は一人でも参加できるものが増えているようです。

 

婚活パーティーは、全員と話す時間が設けられますが、参加人数がそれなりにいるため、

こんな短い時間で何がわかるんだよという程度の長さです。

しかし、お話したくない方との時間は無限に感じられます。地獄です。

こんな短い時間で何がわかるんだよと思いますが、これ以上お話したくない方はよくわかったので、短い時間でもわかることはあるのでしょう。

 

 

思いつく限りの出会いの場を考えてみても、どこにも行きたくないし出会える気がしない。

人間には向き不向きがある。

出会う場所にも、向き不向きがあるのだ。

わたしは街コンも婚活パーティーも向かなかったけれど、異性との出会いに向かないわけではない。

わたしに適した出会いの場があるはずだ。 

どうしたものかと考えながらベッドに潜り込んだところ、ハッと閃き、叫びながら飛び起きました。

 

「結婚相談所!」

 

世の中には結婚相談所があるではないか。

身近で利用した人の話は聞かないけれど、インターネットをしていると鬱陶しいまでに広告が表示される結婚相談所。

二十代の頃、長く交際した恋人と別れた時に入会してみようかと結婚相談所のサイトを開いたところ、入会金のべらぼうな高さにそっとブラウザを閉じた結婚相談所。

インターネットをしていると鬱陶しいまでに表示される「あなたの恋愛傾向を診断!」という広告を出来心でクリックし心理テストに答えてみたものの、「結果は郵送しますので住所をご入力ください」と表示にここは越えてはいけない壁だと感じ、静かにブラウザを閉じた結婚相談所。

 

忘れもしない10月の三連休最終日の深夜。

次の日が仕事だというのに、わたしはパソコンの電源を入れました。

そして結婚相談所のサイトを開き、心理テストに回答し、結果および資料を郵送してもらうため個人情報を入力したのでした。

 

ツチダツルギの婚活がここに始まる!!