ミニマリストに憧れて
物を減らし、少ない持ち物で暮らす人たちのこと。
もともと、ミニマリストという言葉は知らなかったのだけれど、生活感のない部屋にしたい、シンプルに暮らしたい、持ち物を減らしたいと願い、一人暮らしの頃は理想に近づくよう努力しておりました。
物をたくさん処分していると「断捨離だね」などと言われることが多かったのですが、断捨離という言葉にくくられるのは好きではなくて、その度に渋い顔をしておりました。
けれど、ミニマリストという言葉を知った時、これはいいなと思ったのでした。
結婚する前は、かなり理想に近い部屋づくり、生活ができていたと思っています。
炊飯器を捨て、土鍋でお米を炊いたり、
電子レンジを捨てたり、
掃除機を捨てて、雑巾のみで掃除したり。
物は備え付けの収納に収まるだけに抑え、いつでもすっきりした空間。
けれど、結婚したら一人ではない。
わたしだけの家ではない。
わたしだけの暮らしではない。
結婚当初、必要なものを買うのに疲れて妥協してしまったものもあり、あの頃の理想の暮らしからは遠のいてしまいました。
しかし、これからまた、少しずつ理想に近づけるよう努力すればよいのです。
夫のものは勝手に処分するわけにいかないので、まずは自分の持ち物をしっかり見直して、理想の暮らし再建への第一歩としたいと思います。
人が把握できる物の量というのは、限界があると思うのです。
いくら収納を増やし、物をたくさん溜め込んでも、忘れてしまうなら持ってないのと同じこと。
持ってない同然のものが、家というくつろぎの空間を圧迫しているのなら、持ってないものよりたちが悪い。
そういうものを減らして、把握できるだけの大事に思うものに囲まれて暮らしたい。
持ち物を減らすことを目的にするのではなく、大事なものをより大事にするために。